お母さんと手をつないでお出かけする女の子。
風がびゅーっとふいてきて・・あっ。
たいへん、ぼうしがとばされた!
「まって! まって!」
女の子が追いかけるけど、ぼうしはどんどん飛ばされて
どこまでいくの?・・・
この絵本の一番の特徴はこの横長の判型。縦14.6pに対して横29.6pもあります。この横長の判型は、女の子の目線の高さ。猫や犬などの小動物は見えるのですが、一緒に歩く大人の顔は最後の場面まで見えません。
大人にとっては何でもない日常ですが、こうやって子どもの目線で切り取られると、子どもにとっては冒険であり、ワクワク感やドキドキ感が伝わってきます。そして、女の子の後ろでは、よーく見ないと分からないサブストーリーが展開しています。
文章は、女の子の発する短いセリフだけで構成されていますので、言葉を覚え始めたり歩けるようになった幼児からの読み聞かせにもピッタリだと思います。