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なきむし せいとく 沖縄戦にまきこまれた少年の物語」 ヒラP21さんの声

なきむし せいとく 沖縄戦にまきこまれた少年の物語 作・絵:たじま ゆきひこ
出版社:童心社 童心社の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2022年04月25日
ISBN:9784494012480
評価スコア 4.5
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みんなの声 総数 3
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  • 鬼気迫る思い

    大阪生まれの田島征彦さんが、沖縄県人であるかのように、実際に体験してきたことのように、絵本の中に渾身の怒りをぶつけて描きあげた作品です。
    平和だった沖縄の一家族が、沖縄戦の中で壊されていくさまが、苦しいほどに響いてきます。
    国を守るために兵隊になった父に続き、中学生の兄も鉄血勤皇隊として軍隊に入ります。
    残された国民学校二年生のせいとくと妹と母親は、戦争の中で、何をできたでしょう。
    戦いの残酷さと、保身的な兵隊たち、狂気のように死に急ぐ群衆、どれもが不条理です。

    そして、生き残ったものに対して、沖縄はどうだったでしょうか。
    アメリカ占領下の沖縄のお話として描かれた物語です。
    「沖縄が日本に戻ったら、アメリカの軍事基地なんかなくしてしまうさー」というせいとくの決意が痛いほど響いてきます。
    沖縄返還50年を知っていて、タイムスリップしてのこの言葉を、虚しさだけで終わらせてしまったら、田島さんがこの絵本に込めた魂は、浮かばれないでしょう。

    彼の地で戦争が終わりません。
    戦争は不条理です。
    不条理が続いたら、人は正義や平和を信じられなくなるような気がします。

    投稿日:2022/06/21

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