韓国の洋服店歴史であることを考えると、とても興味深い絵本です。
1代目創業直後のお店のカレンダーは1916年10月を示しています。
日韓併合時代で、朝鮮総督府の統治下の朝鮮時代であったことと、ファッションの西洋化が始まった頃でしょうか。歴史感のある衣服が印象的です。
戦後、創業者の三男が洋服店を立直した店のカレンダーは1959年。
朝鮮戦争で、朝鮮半島が南北に分断されています。
老舗としてのサンサロ洋服店も、次第に街の近代化の中で苦しむようになります。
創業者の孫が店主になって、1996年を迎えます。
職人技だけでは立ち行かない状況が生まれていました。
犬の社会として、淡々と描かれる老舗洋服店の歴史ですが、日本に当てはめても面白い作品ですが、韓国の事情はいくらか違うかも知れません。