鈴木まもるさんとしては異質感のある作品です。
タイトルの「戦争をやめた」という表現に、こめられているものを感じました。
歴史上有名なクリスマス休戦の話です。
以来、サッカーのワールドカップや、オリンピックの時には休戦しようという、願いのこもったメッセージが嘆かかけられます。
どう考えても、ウクライナとロシアの戦争を意識したように思えます。
かつての友人たちが、どうして戦わなければならないのでしょう。
しかも、2国間の問題におさまらず、世界を分断し、地球全体の問題ともなりつつあります。
持続可能な地球への願いはどこに行ってしまったのでしょう。
答えの解っている問題提起のような絵本です。
それでも、それを認めようとしない人たちが、この絵本を読んでくれたら、何かが生まれるようにも思うのですが。