日本の伝統芸能が、絵本の形で幼い頃から親しめるというのが素晴らしいと思います。
季節柄いまはこの作品でしょうか。
山伏が、柿の木に登り身を食べているところに地主がやってきて、己の姿を隠すも、地主にはお見通し。
ここから、地主のからかいとも気づかず、山伏が必死にごまかそうとカラス・サル・トビになりきるお話のやまが、愉快な大島先生の絵で笑いを増幅させてくれます。
お話の終わり方も狂言そのものの余韻を残す形です。
この作品に触れた子どもたちが、「狂言」でこの作品に再会したときに懐かしさをもって観劇できれば良いですね。