子ども会のクリスマスで、これとは対照的な笑えるお話の佐々木マキさんの「ぶたのたね」とセットで読んでみました。
「ぶたのたね」では、足の遅いちょっと情けないオオカミとブタのお話でしたが、こちらは、従来通りの怖くて恐ろしいオオカミとかわいらしいコブタのお話です。
クリスマスの前日に、12匹のコブタを襲ったオオカミに、思いがけず悲劇が・・・。その悲劇が喜劇に変わり、また最後には、温かい愛情物語へと変化していくところが、とても心憎いです。
思いがけず、自分が襲ったブタたちによって、救われたオオカミのなんとも情けない姿が滑稽です。
そして、包帯でぐるぐる巻きの口から発する憎まれ口が、全く反対の意味で、心優しいブタ達に解釈されるところの会話のやりとりが、すごく面白くって、子供たちもクスクス笑い出していました。
こんな笑えて、心が温かくなるクリスマス絵本も素敵ですよね。お話会にもおすすめです。