すこし長めで物語性の強い絵本でもきちんと聞けるようになったので、日本の昔話にチャレンジしようと思って購入しました。
たくさんある中で、こどもが食べ物にとても興味を持っていることからこのタイトルを、自分が子どもの頃から親しんでいるいもとようこさんの絵で読めるので、この絵本を選びました。
「おむすびころりんすっとんとん♪」
という、懐かしいフレーズとともに、いもとようこさんのかわいらしいイラストが動きます。
「もひとつ食べたいすっとんとん♪」
あれ?「もひとつころりん」じゃなかったっけ?
そしてお話は進んでラスト。
「・・・とうとうもぐらになってしまいました」
えっ!?
子どものころに読んだ記憶では、隣のおじいさんは大きなつづらを持ち帰って不幸になったきがしますが、この絵本ではねずみの穴から出られないまま、モグラになってしまいました。
「そうだった、そうだった」と納得したかったこともあって昔話を選んだのに、新たな展開にびっくり!
パパに聞いても同じ反応でした。
どちらが正しいのかわかりませんし、口頭での伝承なのでどちらも正解なのかもしれません。
私たちがあの結末を覚えているように、わが子は、この結末を大人まで覚えているんだろうなあ、と、子どもの将来に思いをはせた一冊です。