数年前インドに旅行した時、貧富の差があまりにも大きいことや、体が不自由な人が道路のあちこちにうずくまっていることに大変ショックを受けました。困っている人に幾許かのお金をめぐむことで、自分の気分は少し良くなるかもしれませんが、その相手が本当の意味で救われるかと問われると疑問です。
マザー・テレサは、一時的な施しではなく、人々が最期を迎えるまで献身的に支え続けたということを知り、感銘を受けました。
作者自身が司祭とのことで、多少の宗教色を感じる本ではありますが、信仰に関係なく、困っている人に手を差し伸べる姿勢は、我が子にも伝えたいと思いました。
最後に書かれている「みんなの中にも、テレサとおなじやさしいこころがあるのです。」という言葉が、子供たちの背中を押してくれそうです。