朝倉摂さんの生誕100年を記念して再刊された絵本ということですが、複数の所蔵館の原画から再版し直したのでしょうか、絵がとてもいきいきと感じられました。
あくびをした拍子にスイッチョを飲み込んでしまった白吉デスガイド、自分の腹から虫の鳴き声が聞こえるのは、なんとも落着けない気持でしょう。
冬が近づき、いつか虫の鳴き声が聞こえなくなったことに、自然の摂理を感じるのですが、このようなことがありながら、子猫たちは育っていくのでしょう。
文豪大佛次郎のの作品だけに、猫たちの情景の中に、響いてくるものがあります。