表題についてはしっていたものの、
副題の「鳥の巣からみた進化の物語」に惹かれました。
読んでみて、一流の研究論文並みのクオリティに脱帽です。
何より、「疑問に思い、調べてみる」という、科学の手法が、
滑らかでやさしい語り口で展開し、心地良いです。
キムネコウヨウジャクの巣が、人間のお母さんのお腹の形と似ているって、
この視点がすごいです。
そして、鳥の巣が生きていくうえでの知恵の結晶であること、
進化と生存の証であることがよくわかります。
巣の進化の様子をまとめた図は圧巻。
巻末で、「自然の形で、意味のないものはありません」という言葉が印象的です。
小学校高学年から大人まで、しっかり学べそうです。