転校生が、初めて新しい学校に登校する時に言った言葉が衝撃的でした。
「男か女かなんてどっちでもいいじゃん」という一言に、前の学校ではいじめを受けていたことを感じさせました。
それから出会う友だちの、一面と別の姿が紹介されていきます。
まわりから見られる自分と、見られたい自分があることが、次々に出てきて考えさせられます。
脈絡のない展開ですが、気づかされることの多い絵本です。
今、多様性の社会の中で、先入観、偏見こそが、理解し合うことへの弊害になっていることをあらためて感じました。
出てくる人物の一人ひとりが、大切にされるべき課題を抱えているように思える絵本でした。