こんなに身の回りに牛からできた製品があったのか、と驚いた。
動物の肉や加工品は私たちの暮らしに欠くことのできないもの。
でも、魚の加工や卸の様子は見ることがあっても、肉製品についてはほとんどブラックボックスになっている。
「お肉はスーパーでパックに入って売っている」ではなく、それが手元にどうやって届いているのか、その過程を子どもたちにも知っていて欲しい。
その道筋を自然に描いている点で、この絵本はとてもいいなあ、と思う。
絵はきちんと描かれておりわかりやすいが、生々しくない。
誰もがしっくりと受け止めることができる良作。
食育とからめての紹介にも良いし、読み聞かせにも適している。
小学校高学年から大人まで。