エストニアの作家さんによる作品に、内田也哉子さんが訳をつけています。
シンプルな題名に、さわやかな色彩ですが、なかなか寓話的なストーリーです。
魚たちを慈しんで育てていた海。
ところがある日、疲れ果て、魚たちを置いてどこかへ行ってしまうのですね。
なんとも、子育て中の母のような展開。
ところが、存外に遊びまわる魚たち。
でもやっぱり、海の存在を痛感するくだりに一安心。
そのキーワードが、読み聞かせの本。
学ぶことの大切さも含めて、じんわりと体感できます。
やや難解ですが、小学生から大人まで、感じるものがありそうです。