夏生まれのこの猫は、初めての冬を体験します。
空からひらひら舞い落ちてくる“白い物体”のことも知らない。
そして、冬というものがどんなものなのかもまだわかりません。
何も知らない猫は、にぎやかな子どもたちの姿をただ遠くから眺めているだけ・・・
はじめは警戒心で無知のかわいらしい灰色の猫が、少しずつ、少しずつ毎日、
ゆっくり時間が流れる中で、子どもたちの距離がだんだんと縮まっていき、
冬ってなんだろう?家ってなんだろう?子どもたちとのふれあいが、
ふゆねこさんの抱いていた疑問をやさしくほどいていってくれるようで
身も心もやっとみたされたね!って安心感をもたらしてくれます。
小さめで、文字数も少し多めかな?挿絵もモノクロ。と言った感じの
とても地味な絵本ですが、温かな交流や初めてのさむ〜い冬を
ゆっくり時間を掛けて感じていくところが、雪を見たい!と思ってる
我が家の子どもたちにはとっても分かりやすかったようで
この冬、登場する回数も多かったお話しです。