有名なノアの方舟伝説を、ディック・ブルーナさんが簡潔に仕上げていますが、
エピソードとしては十分ですし、小さい子でもすんなりストーリーに親しめそうです。
美しい地球でしたが、人間が争いを始めたので、神様は地球をもう一度作り直そうとします。
そこで、唯一平和に暮らしていたノアに方舟を作らせ、
彼の家族と、動物たちのつがいが方舟に乗ると、雨を降らせ、地上を清めるのです。
ブルーナさん独特の簡略化された画風がとてもマッチしています。
創作であろう毛虫のケムエルの視点で描くことで、
生き残った喜びが引き立っています。
実は、中・高生の息子たちに「ノアの方舟」伝説を知っているか尋ねると、「知らん。」!
これは大変と、思わずこの絵本を読ませました。