小学校の国語の教科書に載っているお話です。
最後は、キツネが死んでしまうので、とても悲しいお話なのですが、それでもすごく大好きなお話で、心に残ります。
教科書には、あまり絵が載っていないので、教科書で知っているお子さんにも、是非、この絵本版を読んで欲しいと思います。絵の持つ力も合って、いっそうひしひしと伝わってくる熱い感情に気が付くはずです。
褒められれば誰でもうれしくなるもの。きっと褒められたことなどなかったキツネが、初めて他者に必要とされて、今まで自分でも気が付いていなかった正義感や、勇気、他者を慈しむ気持ちが花開いて、大事なものを守って天国へ先に行ってしまったのではなうでしょうか。
じっくり、ゆったり親子で読んで欲しい絵本です。悲しいだけでなく、じーんと心が温かくなります。きっと、子供たちも、いつまでも心に残るお話になると思います。