松谷みよ子先生の本を思い出せない人も「龍の子太郎」といえば、分かりますよね。「日本昔話」のオープニング『坊や〜良い子でねんねしな〜』のあれです。
子供の本で、離婚する話を始めて読んだときは、高校生でしたが衝撃を受けました。(まだ、この「ちいさいモモちゃん」では離婚していませんが)
偶然、松谷先生の無料開放図書館の近くに住んでいたもので、場違いな大きい子供のまま、時々お邪魔してちびっこの靴を揃えたりしていたことを思い出しました。
「くー」という猫ととても仲良しな話、モモちゃんがぐずって引っかいたママのほっぺの傷を「くー」のせいにされた話、こうちゃんというボーイフレンドが出来た話、などなど、「夢」と「現実」と「嘘っこだけどほんとだもん」とすべてが「実際にあると思える」子供の頃をきっと思い出させてくれます。
今なら当たり前の託児所、猫と一緒ではアレルギーになるのでは?、母子家庭で頑張る母、母にかまってもらえず家出するところなど、現在でも解決出来ない事柄が盛り沢山。
擬人化された動物や野菜達・・・いつの間にか、ほっこりと暖かい気持ちなりますよ。