西の魔女。主人公まいのおばあちゃんのことです。
読後、自分も祖母と暮らしていた頃のことを懐かしく思い出しました。
学校に行くことができなくなった中学生の女の子まい。
まいは祖母の家でしばらく暮らすこととなります。
魔女の家系であるというおばあちゃんに、まいは魔女修行をしてもらいます。
それはまず、基礎トレーニングとして精神力を鍛えることから。
田舎での暮らしに心地よさや幸せを感じながらも、揺れ動きやすい感情を抑えきれないまいは、何だか自分を見ているようでした。
おばあちゃんが本当に魔女だったかどうか。
それは読み手の私たちがどう考えるかなのでしょう。
少なくともまいは素敵な魔法を目にしました。
そして私も。
ラストに深い感動を覚えたと共に、読み終えたあとのさわやかな気持ちがとても心地よかったです。