題名の通り、小学校が舞台です。
長編かな、と思うハードカバーですが、実は、時間割別に違うお話がある短編集です。
朝、一〜六時間目、放課後、暗くなりかけて、夜、と10話です。
それぞれ、ある学年やら、先生のエピソードです。
それぞれのおはなしに、特につながりはないので、自分の学年から読んでみても面白いかもしれません。
どれも教室や学校施設の中の出来事で、子どもたちも共感しやすいでしょう。
朝のあいさつ、廊下の模様、消しゴム、百葉箱、給食のカレーライス、などなど、
身近な生活アイテムだけに、その光景がすぐに思いつくと思います。
しかも、そのよくある光景から、気が付いたら、不思議なファンタジーの世界に。
読後は、学校生活が一味違って見えてくると思います。
もちろん、先生や給食のおばちゃんたちも大活躍ですよ。
それぞれ、20ページ足らずですから、読書が少し苦手な小学生でも大丈夫だと思います。