それぞれが特別な力を持った5人の兄弟。
死刑を免れるために入れ替わり立ち代わり、力を発揮して生き延びます。
この特別な力、それぞれとてもユニークで面白いです。
特に一番上のお兄さん。
海の水をすべて口に含むことに驚くと共に、その表情に思わず笑ってしまいます。
ただ、村の人たちが死刑を期待しすぎる流れにちょっと嫌な気持ちになったのは事実です。
この特別な力を人のために役立てるお話だったらもっと楽しめたのに、と思ってしまいます。
特別な力を持つ兄弟のお話に「王さまと九人のきょうだい」という絵本もありますが、こちらは勧善懲悪もので、読後にスカッとした気持ちのよさを感じます。