自分で描いたものが夢に現れたら、あなたは何を描こうとしますか?
このお話の少女マリアンヌは、病気で寝たきりになってから、ある鉛筆の不思議な力に気付きます。
そこに待っていたのは、決して楽しい夢の世界ではありませんでした。
恐怖と戦いながら成長していく子供の姿に、頑張る力をもらえます。
まだ10歳になったマリアンヌは、ごくごく普通の少女。
ちょっとしたことに喜び、ちょっとしたことに腹を立てます。
その感情がもたらした大きな恐怖。
その恐怖を克服しようと懸命になるうちに、揺れ動きやすい感情を抑えることもできるようになっていくのです。
夢の中の恐怖は現実の世界の病気ともリンクしています。
クライマックスに向けては手に汗にぎる展開となります。
子供たちがこのお話を読んで、何かを克服しようとする勇気を持ててくれたら素敵だと思います。