普段は気をとめることもない私たちの体。
ケガや病気になると改めてその役割の多様さに気づき、どの部分一つとっても、不要なものはないんですよね。
この絵本は。「手」です。
楽器、コップ、日除け、団扇、メガホンなどなど、出てくる出てくる。手のおしごと。
「そうそう、そうだよね。」って、読みながら、自分の手をながめ思わず偉大な我が手をrespectしちゃいました。
さらに、まだある手のしているしごとを………と紹介。
そして、点字が出てきます。
読みながら、点字に触れる貴重な体験ができます。
息子が感心していたのは、赤ちゃん同士が向き合ってお座りしている絵に「手だけで遊べる。」と書いていた部分です。赤ちゃんがアババーと言いながら、おててをブンブンしていて、二人とも楽しそう。
「そうだよナ〜、ぼくもこうしてたでしょ。」って。
最後のページの
“手って、心が出たり入ったりするところかもしれない”
の文が良い〆になっていると思います。
画面割りが、工夫されていてどのページも無駄がありません。
小学校高学年まで十分に、考え楽しめる一冊だと思います。