2009年度低学年向け課題図書だったので借りました。
この作品を読んで、まず思い出したのは
学生時代、教育実習を終える時に
教え子だった中学生の女の子がくれた自作の詩です。
手はなんでも知っている
泣いた時のこと…
嬉しかった時のこと…
好きな人に書いた手紙のこと…
先生、手を大切にしてね♪
もっと長い詩だったけれど、要約すると、こういう内容でした。
「言われてみると本当だなぁ〜」と、今さらながらのように
自分の手をまじまじと見つめたものでした。
作者の浜田桂子さんは、お嬢さんが小5の時に
学校の音楽発表会で「手拍子の合奏」をご覧になって
“手は楽器なのだ”と感動されたのだそうです。
この作品の最終ページの
『手は、心が出たり入ったりするところなのかもしれない』
という一言に、浜田さんのメッセージが集約されています。
傷などの処置をすることを【手当て】と言いますが
この言葉が もともとは文字通り“手を当てる”ことで
患部を温めいやし、治癒に導くのに効果があることは知られています。
某マジシャンが使うのとは違った意味で
【ハンドパワー】は存在すると個人的に思います。
人と人が手をつなぎ、心をつないで、平和な世界を築けるといいですね♪