手。私の手はごつごつしてすじばっていて、子どもの頃「おばあさんみたいな手だな」って男の子にからかわれるくらいで、大嫌いでした。
この本には手の素晴らしさがつまっていて、手に対しての思いがずいぶん変わりました。
「手は楽器、手は話す、手は読む」と浜田さんがカバーに書かれていますが、本当ににこと細かに手のはたらきが書いてあって、普段気にも留めていないような手のはたらきに気づかされました。
1ページですが点字にも触れられるようになっていて、子どもはとても興味ぶかそうに触っていました。
点字の実際の大きさというのもあって、触ってみてもなかなか感じとることが難しく、自分の手先の感覚の鈍さと点字を利用する方の大変さがわかりました。
最後の「ては こころが でたり はいったり するところ なのかもしれない。」という言葉が胸に残りました。
もうずいぶん大きくなってしまった息子と手がつなげるうちはたくさんつないで「大切だよ。大好きだよ」っていう気持ちを伝えたいと思いました。