本当は、数を覚えるために作られた絵本なのでしょう。ひとつ・ふたつ・みっつと書かれたページには、数を実際に指差しながら、数えることができるイラストが描かれています。また、数字も一緒に書かれているため、数字とイラストを照らし合せながら、簡単に数という概念が覚えられそうです。
イラストはとても鮮やかでわかりやすく、パラパラと絵本をめくっていると、まるでアニメーションのようで、0歳代からでもイラストを見て楽しめそうです。
でもこの絵本はそれだけでは、ありません。「ひとつ・ふたつ・みっつ」という一瞬、わらべ歌のようにも聞こえるこの言葉は、日本の言葉の文化として、長い間受け継がれてきたものです。「いち・に・さん」とは違った、この響きを子どもたちにも大切にしてもらいたいとこの絵本と出会って、思いました。