子供のころに家にあった絵本で、今も大好きです。
まりーちゃんはあまり裕福ではない生活をしている女の子ですが、それだからこそ想像することの素晴らしさを知っている子供です。そして、この本のなかにあってまりーちゃんの生活レベルなんて瑣末なことだと思わせる、静謐が全編に漂っています。
こひつじのぱたぽん(この名前がまた、すばらしくかわいい)に話し掛けながらクリスマスのプレゼントがどんなかと夢をふくらませるまりーちゃん。ぱたぽんがとても丁寧に、まりーちゃんに敬語でこたえるところも印象的です。
刺激的ではないし、ストーリーに大きな山や谷があるわけではないんですが、子供に聞かせてあげたい本だと思います。