この作者の作品には、ゴーストバスターヒグレという大人向けの本もあるのですが、こちらはヒグレの娘側からみた視点の作品。主人公が小学生のナツカなので、小学校低学年にも読めます。 パパは離婚した奥さんのくれる生活費ですごしているぐうたらですが、何とかしようと娘ナツカがゴーストバスターという会社を作らせます。電話してくる人形を移動させて疲れさせたり、姿を見られたくない幽霊にはトイレの窓をマジックミラーにしてみたり、、、、
いろいろ試しながらもきっちり退治していくのが面白いです。幽霊にも人間みたいにいろんな感情があると感じられ、これを読んだら、子供たちもお化けが怖くなくなると思うんです。ただ、もとの設定としては、パパがぐうたらすぎて働かず、いまだにほれている元奥さんが毎月お金をあげる、、、というのは、たしかに世間にはいるけれど教育上は良いとはいえない設定でした。この作品ではそういう暗い部分は(子供向けなので)書いていないですが、リアルに存在したら結構厳しいだろうと思います。
2巻以降は、ナツカのおかげでどんどん働くので安心してみていられますが、娘がいないと謝礼金額も決められない父親というのはまだまだ頼りない。今後、父親も成長していってほしいものです。