ある雨降りの日の、こぶたと、おじぞうさまのお話です。
雨が降ってきたので、ぶたの親子が急いでかけていきます。最後にかけているこぶたは「みんな待ってよー」と。
雨が冷たくて、そのこぶたは、おじぞうさまのほこらの中へ入っていきました。
「早く雨がやまないかなぁ・・・」こぶたがそういうと
なんと、おじぞうさまが話し出したのです!
「雨は嫌いかい?」
「わしはあの中で、遊んでみたい」
そういうと、おじぞうさまは外へ顔を出し、出てしまいまいた。
おじぞうさまが、水で滑って転んでしまったり・・・。こぶたは大笑い。こぶたも外に出てきて、一緒に楽しく遊びます。2人は泥だらけ。顔を見合わせて笑います。
空が明るくなってきて、人の声が聞こえました。おじぞうさまとこぶたは、いそいでほこらに入りました。イチゴのお供え物をいただくと、おじぞうさまはこぶたにくれました。
そして、おじぞうさまは動かなくなりました。
とっても愉快なおじぞうさまで、子供も大笑いでした。
【事務局注:このレビューは、「おじぞうさまとこぶた」おはなしチャイルドルクエストシリーズ 1999年度6月号(チャイルド本社)に寄せられたものです。】