大切に思う人を失ってしまった悲しみ。
それは体験した人にしか分からないほど深くて痛いもの。
この絵本のくまも、そんな悲しみから抜け出すことができずに、いつまでも大切なことりのなきがらを大事に持ち歩きます。
その姿がとても痛々しくて・・・
でもやまねことの出会いをきっかけに、前を向いて歩いていく気持ちを持ちはじめます。
悲しいことをただ忘れろというのはちょっと乱暴ですよね。
このやまねこはそんなことは一言もいいません。
立ち直ることに大切なものをちゃんと分かっていたのですね。
その理由が最後に分かります。
心がジーンと温まる素敵なお話です。