学校で出会った笑い方を忘れてしまった忍者に、僕を透明の姿に
変えるかわりに、笑い声をいっぱい集めてくれないかと頼まれます。
お友達の出す笑い声が色んなボールになって竹筒に集まりますが、
声によって鮮やかな色だったり暗い色だったり全然違います。
お友達の輪に入れないでいた子が笑った時に出た“さくらいろ”の
ボールはとっても綺麗で、その場面を呼んだ時、息子もとってもいい
表情を見せてくれました。
子供は忍者が好きですし、透明人間になるという誰もが夢みる楽しい
題材が詰まったお話しで、文字も大きくひらがなばかりで、その気に
なれば4歳の息子にも読めそうな、童話の入門編としてはもってこいの
作品だと思いました。
「おひさまようちえんのふしぎなともだち」以来、岡本順さんの画が
大好きになった僕は、お蔭で色んな作家さんの作品にも触れる機会が
広がりました。
「ふしぎなあの子」では佐藤さとるさんに、
「つくも神」では伊藤遊さんを知るきっかけになりました。
これからも岡本順さんを追っかけて色んな作品に出会いたいなぁと
思いました。