誰でもご存じの「うらしまたろう」の物語です。時田さんの文章は、いかにもおじいさんが孫に語ってあげるような優しく、でもちょっと寂しげな文体で、物語の流れにもよく合っていて大変読みやすいです。秋野さんの絵は美しく、海の描写などは読みながらみとれてしまいます。「ももたろう」「いっすんぼうし」「したきりすずめ」と一緒に購入したのですが、長男はこれら古典を大変気に入っています。絵本ナビで見ると、こういった古典作品へのレビューが少ないのですが、もっともっと読まれていいと思います(皆さんご存じの内容なんでわざわざ書く必要もないということもあるかもしれませんが)。
ところで、宴で舞い踊っていたのは鯛やひらめではなく、インドネシア風の人影だったのにはちょっとびっくり。あと、助けた亀自身が乙姫さまだったんですねえ(いろんなバリエーションがあるのでしょう)。