大好きで大好きで、何度も何度も見ていた絵本です。
ただ不思議なだけじゃないんですね、安野さんの絵の美しさも、何度も見返してしまう魅力なんですね。
成長するにつれ当たり前になっている事を、子供は生まれてから少しずつ学んでいきます。
マナーとか勉強とかではなくてもっと根本的な、例えば物は上から下に落ちる、とかそういうことですね。
そして子供がそうしてようやく手に入れた「常識」が、この本では試されるんですね。でもそれがイヤじゃない、むしろ不思議でとにかくおもしろい!
同じうさぎやねこを見ても、かわいいと思う子とそうでない子がいてそれが感性ですけれど、でもこのふしぎなえに対峙する子供の思いには共通点が多いことでしょう。
この絵を前にすると感性よりも理性が働くからですね。
だからみんなが楽しめます。
みんながおもしろがります。
そしてこれは希望ですが、みんながこの本で想像の翼を広げてくれるといいなと思います。