文字の少ない、静かな絵の絵本。
男の子がひこうきを作って、丘で飛ばします。
飛行機がふわっと飛ぶ風を感じます。
ほおを優しくそよぐ風も。
高ーく飛ぶ飛行機から見えるのは、それを見上げる男の子と一面の緑。
男の子の顔は描かれていませんが、きっと驚いたり喜んだりしているのでしょう。
想像で補うからなのか、不自然さは感じません。
飛行機を追いかけるものの、飛行機は大きな木の茂みに・・。
気づかずに雲の中まで飛んでいったのだろうと思う男の子がかわいいです。
息子はここで「ひこうき、ここだよー!」とクスクス。
さいごは男の子が飛行機になりきって、びゅーん。
飛行機のすきな男の子の心が、青い穏やかな空高く吸い込まれて
いったような、そんなラストでした。