この絵本には、大人になってから出会いました。不幸ではないけれど、特別 嬉しい事や楽しいこともない日々。そんな時に この絵本を読んで、「ふふっ」と久しぶりに笑顔になり、胸の奥が温かくなったことを覚えています。
やわらかーい、どろんこの中にすわり込んで、ずずずーっと沈んでいく心地よさ、うれしさ。一旦 無くしたその喜びを取り戻すことができた至福!愛されているという実感・・。良いですよね!
子どもたちがこの絵本が好きなのは、愛され、大事にされるこぶたになりきって、お話を楽しむからでしょう。また、どろんことセメントを間違って、セメント漬けになってしまう というとんでもない危機から、あわやというところで、おじさんおばさんに見つけてもらい、助け出されるのもハラハラする展開です。
愛と冒険と幸せがいっぱい詰まった絵本。こういう絵本が 長く読まれているのはうれしいことです。