5才のみいちゃんがはじめてのおつかいに牛乳を買いに行ってくるお話。百円玉二つを落とさないようにしっかりにぎりしめているその手のぬくもり,転んでも泣かずにがんばる姿、お店でなかなかおばさんに気づいてもらえず、でもがんばって大きな声で「ぎゅうにゅうくださあい!」と叫ぶ瞬間のドキドキ感、牛乳が買えた後、安心して涙がぽろんと落っこちてしまう瞬間、どれも臨場感にあふれ、みいちゃんの心の動きが伝わってくるようです。
絵本の裏表紙にはみいちゃんが傷の手当をしてもらって、赤ちゃんと一緒に牛乳を飲んでいる場面が描かれていますが、娘もみいちゃんの足が大丈夫になってよかったね、と一緒に喜んでいました。
いつか娘もはじめてのおつかいにいく日が来るでしょう。娘もその時を想像しながらみいちゃんに自分を重ね合わせて読んでいるのかもしれません。