高校のクラブの友人でとても芸術家タイプの人がいました。あまりグループで群れたりせずに、かといって人を否定したり拒否したりするわけではなく、自分は自分というスタイルを貫いていました。
その彼女が「すご〜く良いから、衝動買いしてしまったわ」と見せてくれたのが、この本でした。
「みんなは みんなは ふゆめだよ」
というフレーズが印象的でした。
20年近くたって、子どもの本の世界で、この本が高く評価されていることを知りました。長新太さんが文章を書いていたことにも驚きました。
内容ももちろん良いのですが、私にとっては、あの彼女が「良いのよ」と言ったということが一番重要な、ちょっと特別な思い出の絵本です。