冬芽のおもしろさにスポットライトをあてただけなら、ただの科学絵本。
(十分これだけでもユニークな絵本だと思いますが。)
この絵本がスゴイ!と思うのは、やはり長新太さんの文章。
“ふゆめ”を“がっしょうだん”に見立てている点です。
表紙はふゆめがっしょうだんが舞台に並んでいるよう。
パッパッパッパッのコーラスが、絶妙!
詩のような文を読みながらページをめくり、写真を見ていた時、
“ふゆめソリスト”たちが1フレーズずつ歌っているように思えて。
その歌声が聞こえた気がしました。
凛とした歌声、ちょっと緊張気味の歌声、かわいらしい歌声…
一回目は普通に読んで、二度目はメロディーをつけて
それらしく歌ってみたら、なお楽しそう。
我が子にだったら、ちょっと調子はずれでも許してもらえますし。