ギリシア神話を1冊の本として味わったのは、親子ともども初めてでした。
読むまでは、「ギリシア神話って、子どもにはなんとなくハードルが高そう…」なんて思っていたのですが、
実際には決してそんなことはありませんでした。
登場する神々や英雄たちの名には、子どもでも『その名前、どこかで聞いたことある!』というものが大変多かったようです。
親の私も、読みながらあらためて、ギリシア神話がいかにその後の世の中に生まれた無数の物語に影響を与えているかを感じずにはいられませんでした。
このギリシア神話を通して、
数千年前を生きた古代ギリシアの人々の
優れた感性に触れることが出来ます。
また、石井桃子さんの訳は期待通りに
物語の面白さとともに、うつくしい日本語の響きを楽しませてくれます。
本の最後には「索引」があり、登場人物や登場する地名など
「少し前の章に出てきた名前なんだけど、だれだったかな?」
なんて言う時に大活躍。おかげで、ストレスを感じることなく読み聞かせることができました。
読んであげるなら、小学校中学年くらいから楽しめると思います。
また、中学生や高校生、それ以上の人たちにも
ぜひ一度は読んでもらいたい、素晴らしい物語です。