おかあさんの誕生日のお祝いに何をあげたらいいかしら、と迷った
“だにー”は、おかあさんにあげるものを見つけにでかけます。
途中で出会っためんどり、がちょう、やぎ、ひつじ、うしにアイディアを
もらいながら、とうとう森にすむくまのところにたどり着いただにーは…。
とてもレトロな絵柄で、動物たちの描写がリアルです。
一見古臭さを感じさせる絵本ですが、読むほどに引き込まれました。
動物たちから、「○○をあげましょう」と言われるたび、「どうもありがとう」と
一言お礼を言ってから「でも、○○ならあるの」と断るだにーは偉い!です。
動物たちとだにーが一緒に走る姿は、見ているだけで楽しいです。
(じっとしてることのない子どもの特性を表しているようにも思われました)
そして、最後に見つけたおかあさんの誕生日祝いに、思わずニンマリしました。
向こうを向いているおかあさんの幸せそうな表情が見えるようでした。
もう1編のお話『おかあさんのあんでくれたぼうし』もよかったです。
この一冊は、子供以上に?親がホッとできるお話かもしれませんね。