とにかく、心地よい本です。
まりーちゃんとひつじの「ぱたぽん」の会話で進むストーリーはごく単純で、大きな盛り上がりもハラハラドキドキもありません。なのにとても心に残るのは、この本全体に流れる暖かさ、穏やかさが、子供たちの心に呼びかけるからだと思います。「みどりのはらっぱ」(世界)は安全で幸福に満ちていて、あなたは何を思ってもいいんだよ・・って。子供たちに満ち足りた安心感をもたらしてくれる、ほんもののやさしさに溢れた本だと思います。
息子に初めて読んでやったのは2歳の時でした。その時からちゃんと最後まで聞いてくれました。優しいことばの繰り返しは聞いていて落ち着くようです。4歳になった今でも、一緒に楽しんでいます。