僕に見えるテッドは、僕にとってとても仲の良い友だち。
でもお父さんには見えないらしい。
テッドの提案する遊びはとても破天荒ですが、奔放な子どもの遊び心をみごとに表現しています。
過激に遊んで、とうとうお父さんを怒らせてしまうのですが、お父さんが昔なくした光線銃を見つけたとき、お父さんは本当のお父さんになったような気がします。
自分にとって子育てって何だろう?
自分にとってのテッドはどこだろう?
父親が父親になるためには、大人になることではなくて子どもだったことを思い出すことかも知れません。
子どもには楽しく、お父さんにはチョッピリ父親業テキストのような絵本でした。
楽しいだけではなく翻訳者の力の入った一冊と見ました。
なにせ、訳者の安藤哲也さんはパパ‘s&絵本プロジェクトメンバーであり、絵本ナビの取締役(非常勤)とか。
父親に寄せる熱い思いを感じた一冊です。