もうすぐ末娘も4歳。かなり長い絵本も聞けるようになってきました。もうこの「てぶくろ」は卒業かなと思っていたのですが、まだまだ楽しめるので、意外でした。
彼女は、登場する動物達が男なのか女なのかが大変気になる様子。かえるが女の子なのや、ウサギが男の子なのが最初納得できないようでした。なんとなく、私も、カエルだったら男でウサギは女という紋切り型のイメージを持っていたので、いけないいけないと反省しました。内田さんの訳はリズムが良いのも好きなのですが、男女の訳し分けもきちんとなされていて、読んでいて安心できます。
もう一つ、彼女が気にしていることがあります。それは、いったいどんなおじいさんがこの手袋を落としたのだろうということ。私は、きっとロシアの農村の正統派の厚いオーバーを着込んで、毛皮の帽子をかぶった太ったおじいさんよ、と思っています。娘は「田舎のおじいちゃんみたいな人かな」と思っているようです。
それにしても、クマが入って来てすごいなあ、中はどんなにきついだろう、と思っている時に、なんとあっけらなんとした結末でしょう。方の力が一気に抜けてしまいます。