表紙と、背表紙の絵がロシアっぽさを出しています。寒い国ならではの分厚い皮の手袋に、次々と動物たちが住まおうとするお話で、ついにはちきれる!というところで、落とし主の飼い犬がやってきて吠え立てることで話は終わります。
子供のころ文庫で読んでもらったときのスピードが好きでそのまま子供にも読んでいます。それは、何回も「だれだ、てぶくろにすんでいるのは?」とたずねるシーンで、「くいしんぼねずみと ぴょんぴょんがえると はやあしうさぎと おしゃれぎつね あなたは?」という答えを、動物の名前を一気に早口言葉のように読んで、最後にゆっくりと「あなたは?」と切り返すやり方です。だんだん増えていく動物の数に舌をかむこともありますが、聞いているほうは楽しそうです。