長いこと教育の仕事に携わっている私には、身につまされるお話しでした。いじめがいけないこととわかっていても、自分たちとちょっとでも異質を感じる者を疎んじたり無視したりすることは形と内容を変えていつの時代にもあることなのでしょう。もしかしたら、私も絵本の中で「うすのろ」「とんま」と言っている一人かもしれません。人間を育てる、という自覚とともに、自分自身の内面が濁っているのでは?と振り返ることの大切さを改めて教えてもらったような気がします。いそべ先生のように一人一人と向き合って、その子どもの良いところを見つけられる先生はきっとたくさんいらっしゃると思いますが、カリキュラムに振り回され、暗黙のノルマ達成に必死になっている教員の現状は事実です。いそべ先生のように6年生を校外に連れ出して、自然の中で学ばせることは現在は難しいのでしょうね。ならば保育者のたまご達にはその大切さを理解してもらいましょう。一緒に学ばなくては…
声に出して読んだら、きっと涙が止まらないと思います。でも授業で紹介してみようかなぁ。