『BARN DANCE!』が原題。
直訳すれば、家畜小屋ダンス。
これを、「まんげつダンス!」と意訳したなかがわちひろさんに脱帽です。
確かにその気持ち、わかります。
満月の夜、豚と羊と馬の母たちは、ダンスをしたい気分なのです。
でも、子どもたちはぐっすりと眠っているし、とためらいますが、
小屋の中で、わらで防音し、踊り始めるのですね。
ところが、トラブル続出。
すっかり疲れて寝てしまう母たち。
でも・・・、そう、もうおわかりですね。
子どもたち、ちゃっかり目を覚ましていますよ。
そのあとの展開は、予想通りですよね。
これは、母にとっても共感できると思います。
子どもたちも、寝たふりしているなんて、なかなかの役者です。
それにしても、踊る母たちのなんて楽しそうなこと。
耳に挿した花がご愛嬌ですね。
母たちも、子どもたちも、踊る時の擬音が愉快です。
ぱかぱか、ぽよよん、らたたたた。
満月、確かにそんな気分にさせてくれそうですね。
しかも、小屋の中で、満月の明かりはスポットライトのよう。
実にニクイ演出です。