先にいわさきちひろさんが絵を描いた『りゅうのめのなみだ』を読んだのですが、物語そのものも違って感じました。
こちらの方が浜田廣介のお話に忠実なのか、深みがあるように思います。
古い言いかたには、補足をつけながら書かれています。
純粋な気持ちの少年が、嫌われもののりゅうを自分の誕生日に招こうとりゅうを訪ねて出かけます。
少年の心にうたれてりゅうの流した涙。
涙が河になります…。
いわさきさんの作品には詩情があったのに対して、太田大八さんの作品には重みとスケールの大きさがあります。
同じ物語なのに、印象は大分違います。
読み比べると面白いかと思いました。