大ファンのアンドレ・ダーハンさんと直木賞作家の角田光代さんの絵本シリーズは、どの作品もあたたかな絵と、ストレートなことばがあふれていて、心にしみいるようで大好きなのですが、その中でも一番のお気に入りがこれです。
表紙がピカピカ光るようになっているので、書店で子どもはそれだけでひかれて、私のところに持ってきました。
お話を読んでいくと、ダーハンさんの最も得意とするモチーフの「月」が登場します。それが、お母さんなのです。お父さんは、「太陽」。生まれた子どもたちは、輝くちいさなたからものです。
お父さんとお母さんが夜空に輝く星を拾い集めて、次の日の朝に子どもたちに食べさせるシーンが、わが家の子どもたちのお気に入りのようです。「おほしさまって、どんなあじなのかな」といつも考えているようです。
そのほかにも、あたたかな家族の愛情があふれるようにつまっているので、子どもはもちろん、お母さんも、お父さんも、おじいちゃんもおばあちゃんも、若い人たちにも、たくさんの人に触れてもらいたい一冊です。