こどもの、怖いことや、不安に、おじいちゃんがいつも「だいじょうぶ だいじょうぶ」といって たすけてくれます。
この絵本を読んでいると、おとなまで、その「だいじょうぶ」という言葉に、安心してしまいます。
私が保育園で働き出したまだ若いころ、まだ言葉の理解ができないゼロ歳の泣いているあかちゃんにも「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と、静かに語りかけながら抱っこしていた先輩保育士の姿に、泣かれることに気持ち的にパニックになる自分にも、その「だいじょうぶ」はまほうのように、心が安らいだものでした。
それから、わたしも、何万回と「だいじょうぶ」をくりかえしてきました。
やさしく、おおきな大人に「だいじょうぶだよ」といつもはげましてもらって大きくなった子どもは、きっと、この絵本の僕のように「だいじょうぶだよ」と言って、誰か他の人の心に寄り添うことができるようになると思います。