マック・バーネットさんとジョン・クラッセンさんのコンビなら、
もちろん素通りできません!
しかも、何か既視感のあるような題名…。
なるほど、有名なあの昔話ですね。
語り手が違えば、そりゃあ・・・、うん、やはりこのコンビならでは。
「三びきのやぎのがらがらどん」なのですが、
登場するトロルのおどろおどろしさと言ったら!
さりげなく描かれたしゃれこうべの不気味なこと。
しかも、「もう おなかは ぺこぺこでした。」という一文で、
不穏な空気は最高潮。
その後の、ヤギの調理法に関する口上に唖然です。
でもそれだけに、逆転劇はお見事。
ちゃんとオチもついているところは関西人としては大満足です。
でもやっぱり、余韻を残す最後の語り口は印象的です。