名作を子どもと読む時期ってとても難しいのですが、冒険もの好きな子どもなので読んでみました。
安藤さんの訳がとても読みやすくて、イタリア人の饒舌な語り口がよく出ているなあと思いました。
子どもの頃に読んだのは抄訳だったので、こんな場面もあったんだと一部新鮮なところもありました。
何度も同じ失敗を繰り返して忠告も受けひどい目にも遭うのに、誘惑に勝てないピノッキオ。
子どもの成長過程と同じだなあと思いました。
それだけに子どもは親近感を抱けるんでしょうね。
「ぼうけん」とありますが、改めて壮大な冒険だなあと思います。
読み聞かせ用にも向いていると思います。こんな本を学校の先生が毎日読んでくれたらきっと記憶に残りそうです。
古典と呼ばれる名作にはやはり力がありますね。
この福音館書店のシリーズ、少しずつすべて読んでいけたらいいなあと思っています。